お仏壇とは?お仏壇を用意する理由
お仏壇を購入するにあたり、お仏壇とは何か、
なぜお仏壇が必要なのかを知っておくことは、とても大切なことです。
【お仏壇はなぜ必要?】家にお仏壇を置く理由
お客様100名に聞きました
Q. そもそもお仏壇って何のために必要なのでしょうか?
ご購入されたお客様にお聞きしたところ、次のようなご回答をいただきました。
- お位牌(いはい)をお祀(まつ)りするため
- 家族の御霊(みたま)をお祀りするため
- 願い事をするため
- 我が家の精神的支えになればと思って...
- 自分を見つめ直し、自分の心を取り戻すところ
- 兄弟や親族のコミュニケーションの中心として
- 子供達に優しい心を教えるため
- 子供達に躾(しつけ)や礼儀作法を教えるため
- 子供達に、先祖があって、今、自分があるなど継承の重要さ、偉大さを知ってもらいたい
- ご本尊をお祀りし、仏教信仰する対象として
- 仏様にご先祖様や、今生きている私達を加護してくださるよう、お願いするところ
- 心の拠り所として
- 日々の嬉しいこと、悲しいことなどを報告するところ
- お仏壇があることによって、ご先祖様を大切にしようとする心が芽生える
- お仏壇をお祀りすることによって「先祖を大切にしているのだ」という自己確認
その他には仏教真理のことや習慣など、大変貴重なお話をいただきました。
この回答からも見られるように、故人を偲(しのぶ)心の拠り所と同時に、自分を見つめ直す場としても大切なお仏壇です。
今後も継承の誠を尽くすためにも必要不可欠ということになります。
お仏壇は単に物ではない、万感の思いが寄せられる心の拠り所であるのです。
お仏壇とは
お仏壇は、「家の中のお寺」と呼ばれています。お仏壇のつくりは、目線よりも少し高い位置の「壇」を家の中に置き、その上に「仏様(仏像、お位牌)」を祀れるようになっています。
このつくりが、お寺の本堂と同じことから「家の中のお寺」と呼ばれています。
そもそもの始まりは、西暦685年、天武天皇(てんむてんのう)の「諸国の家毎に仏舎を造り、仏像をご安置して礼拝するように」との詔(みことのり)により、当時の有力者たちが自分たちの持仏堂をつくり始めたことがきっかけになったと言われています。その後、江戸時代の中期になると、仏教徒の証として一般の家庭にもお仏壇が置かれるようになりました。
現代では、お仏壇が仏教徒の証という意味は薄れ、故人様やご先祖様を祀る場所として、また、手を合わせてお参りする場所として家の中にお仏壇が安置されています。
お仏壇を用意する理由
故人様やご先祖様を偲び語らう
お仏壇に手を合わせ、故人様やご先祖様を偲び、思い出などを語らうという経験を多くの方が持っていると思います。その際、お線香を焚き、用意したお供え物を捧げたりすることも一般的だと思います。
仏教ではこのような行いを"供養"と言います。専門的には、仏様・諸天(しょてん)・菩薩などに対して尊敬の気持ちを込めて供物を捧げることが仏教供養である、と言われています。
このように、お仏壇は故人様やご先祖様を供養する機会を創り出します。そして、供養を繰り返すことで、故人様やご先祖様への感謝の気持が自然と湧いてくるものです。
また、大切な方を亡くしてしまった時、お仏壇を前に故人様と語らうことは、悲しい気持ちを少しずつ癒やしてくれることもあるでしょう。
ご先祖様への感謝の気持ちを子供や孫へ伝えていく
私たちが生まれ、今存在できているのは、ご先祖様がいるからです。この感謝の気持ちの伝え方は人それぞれだと思いますが、その1つにお仏壇に手を合わせることが挙げられます。
その際、お子様やお孫様も一緒にお仏壇の前にいると、皆様の感謝の気持ちは、子供たちにも伝わるものです。「命のつながり」「命の大切さ」などの感謝の気持ちを通じ合わせることで、子供たちの心が豊かになることも想像できます。
心の拠り所
私たちが生きていく日常の中では、気持ちが塞ぎ込んでしまう出来事が起きてしまいます。そのような時、お仏壇を前に大切な人に語りかけたり、手を合わせてお祈りすることで、気持ちが落ち着くことがあると思います。
このように、お仏壇には心の拠り所という役割もあります。
以上のように、お仏壇には様々な意味があります。
このようなことを考えながら、皆様も一度、お仏壇を用意する想いを考えてみてはいかがでしょうか。