仏具のお手入れの仕方
お仏壇・仏具のお掃除とお手入れ
みなさん、こんにちは。
若槻店 林です。
若槻店 林です。
日中の気温も高くなり、いよいよ夏の到来ですね。そして、夏といえば、ご先祖様をお迎えしご供養するお盆です。
毎年お盆の前になると、ご先祖様をお迎えする準備として、お仏壇をきれいにするご家庭も多いのではないでしょうか?
毎年お盆の前になると、ご先祖様をお迎えする準備として、お仏壇をきれいにするご家庭も多いのではないでしょうか?
私の実家もそうでした。お仏壇から、ご本尊様、お位牌、仏具をみんな出しきれいにします。特に、大変なのは真鍮製で磨きの仏具でした。
購入したときは、きらびやかで光を放っていたのですが、使ってるうちに光沢を失います。年を経るにつれ、味わいのある色へと変化することは真鍮素材の良いところではありますが、例えば、よく手入れをしてあるおリンは響きが違います。
みんなで掃除をしている時、「昔は、わらの灰を水で溶いたものを布につけ仏具を磨いたりしたものだ。大変だったけど、それもご先祖様の供養だからね」と、祖父が話してくれました。
みなさんも、そんな思い出お持ちではありませんか?
購入したときは、きらびやかで光を放っていたのですが、使ってるうちに光沢を失います。年を経るにつれ、味わいのある色へと変化することは真鍮素材の良いところではありますが、例えば、よく手入れをしてあるおリンは響きが違います。
みんなで掃除をしている時、「昔は、わらの灰を水で溶いたものを布につけ仏具を磨いたりしたものだ。大変だったけど、それもご先祖様の供養だからね」と、祖父が話してくれました。
みなさんも、そんな思い出お持ちではありませんか?
そして、この時期よくお問い合わせいただくのが、仏具のお手入れの仕方です。
お盆前のこの時期に「仏具のお手入れの仕方」ついて、お伝えしますね。実は、仏具の素材、仕上げの種類によってもお手入れ方法は違うんですよ。
お盆前のこの時期に「仏具のお手入れの仕方」ついて、お伝えしますね。実は、仏具の素材、仕上げの種類によってもお手入れ方法は違うんですよ。
まずは、金属製の仏具です。
金属製の仏具にはどんなものがあるかというと、
金属製の仏具にはどんなものがあるかというと、
灯篭(トウロウ:天井から吊るし、お仏壇内部を照らす仏具)
瓔珞(ヨウラク:内部の屋根から吊るす荘厳具)
輪灯(リントウ:天井から吊るし主に浄土真宗で使う。本来は皿の部分で火を灯す仏具)
仏器(ブッキ:ご飯を御供えする仏具)
リン(お参りをする合図で鳴らす仏具。その場を清める意味がある。)
などです。
金属製の仏具は、ほとんどが真鍮製の鋳物ですが、その仕上げの方法が大きく、3種類あります。
磨き
金メッキ
色付
先ほどの、私の祖父が「昔はわらの灰で・・・」とは言っていたのが「磨き」の仏具です。そして、「お磨き」という言葉があります。
これは真鍮のお仏具をきれいにすることで、徳を積むことと信じられ、特に浄土真宗では、ご自宅のお仏壇、または菩提寺で「お磨き」をされてきたそうです。
これは真鍮のお仏具をきれいにすることで、徳を積むことと信じられ、特に浄土真宗では、ご自宅のお仏壇、または菩提寺で「お磨き」をされてきたそうです。
現在は、お磨きをする場合は、金属洗浄剤(ニューテガール)や、金属磨剤(アルボン)などを使います。驚くほどきれいになりますよ。ご家族みんなで、お磨きをしましょう。
お磨きの仕方
お磨き前
金属磨剤を準備
優しくお磨き
乾いた布でこすりながら
優しく
あと少し!
磨いた所 はこんなに光るんですよ
金属洗浄剤(ニューテガール)
金属磨剤(アルボン)
逆に、表面に「金メッキ」をしている真鍮製の仏具は、絶対にお磨きをしないでください。金メッキが取れてしまいます。柔らかい布で、から拭きか、お湯で洗う程度にしてくださいね。
また、「色付」の仏具も同じです。真鍮製の上に着色しているものですので、金属洗浄剤や、金属磨剤などを使うと色付がはがれてしまいます。金メッキ同様、柔らかい布でから拭きか、お湯で洗う程度にしてくださいね。
余談ですが、たまにおリンの中にマッチの燃えカスが入っているお宅もあります。それは、おリンの響きが良くなくなるのはもちろん、変色もしてしまいますので、専用のマッチ消しをお使いください。
また、「色付」の仏具も同じです。真鍮製の上に着色しているものですので、金属洗浄剤や、金属磨剤などを使うと色付がはがれてしまいます。金メッキ同様、柔らかい布でから拭きか、お湯で洗う程度にしてくださいね。
余談ですが、たまにおリンの中にマッチの燃えカスが入っているお宅もあります。それは、おリンの響きが良くなくなるのはもちろん、変色もしてしまいますので、専用のマッチ消しをお使いください。
次に、塗り物の仏具です。
塗り物の仏具にはどんなものがあるかというと
塗り物の仏具にはどんなものがあるかというと
見台(ケンダイ:過去帳を乗せる台)
前卓(マエジョク:仏器などを乗せる台)
高坏(タカツキ:お供え物を乗せる台)
などです。
こちらは、高級品は木製で、いまはプラスチックに塗装をしたものが一般的です。お手入れの仕方は、ご自宅の漆器と同じように扱っていただければ良いと思います。硬いたわしなどは使わずに、柔らかい布で水拭きをしていただくのが良いでしょう。
しかし、金を施した部分は、こすったりしてしまうと金が取れてしまうので、十分に気を付けてください。
しかし、金を施した部分は、こすったりしてしまうと金が取れてしまうので、十分に気を付けてください。
他にも、最近は陶器や、ガラス製などの仏具もあります。
こちらのお手入れは、お仏具とはいっても普段お使いの陶器や、ガラス製のものを扱うのと変わらない感覚できれいにしてください。
以上のように、お仏具にもそれぞれ気を付けなければいけない部分があります。ご先祖様をご供養する大切な仏具です。ご不明な点は、お近くの「一休さんのはなおか」までお問い合せください。